“人”のようなもの 後編

2017/03/14  

オカルト遅報

N934_kouentominatomirainoyakei_TP_V

238 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/03/29(木) 17:01:57.73 ID:+k9VQJgE0 [4/5回(PC)]
 ハッキリと、見えた。 
ぼろきれのようになった、昔の狩衣のようなものを身にまとい。 
顔には、面。 
だけど、木の面には何も彫られていず。 
目の部分にも穴すらあいていない。 
面は、縄のようなものでぐるぐる巻きに縛りつけられている。 

人間なら、前なんか見えっこない。 
なのにそれはすーっと体をまわし、悪夢のように正確にKさんの方に歩みだした。 
ほとり、ほとり、左足と右足をゆっくりと交互に踏み出して、 
そのたびに体を不規則に揺らしながら。 
“いやだいやだいやだいやだいやだアァァ!” 

 Kさんがやっとクルマに潜り込んだときには、 
“それ”がもし走ったなら、一瞬で追いつかれてしまうほどの 
近さだったそうです。 
ずっとエンジンかけっぱなしだったクルマをすぐにバックさせて、 
(このときも林に突っ込みそうになったり、大変だったらしい) 
事故るんじゃないかってスピードで逃げ帰ったそうです。 
いやだいやだいやだ・・・と、心の中でさけびつつ。 


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238 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/03/29(木) 17:01:57.73 ID:+k9VQJgE0 [4/5回(PC)]
 ハッキリと、見えた。 
ぼろきれのようになった、昔の狩衣のようなものを身にまとい。 
顔には、面。 
だけど、木の面には何も彫られていず。 
目の部分にも穴すらあいていない。 
面は、縄のようなものでぐるぐる巻きに縛りつけられている。 

人間なら、前なんか見えっこない。 
なのにそれはすーっと体をまわし、悪夢のように正確にKさんの方に歩みだした。 
ほとり、ほとり、左足と右足をゆっくりと交互に踏み出して、 
そのたびに体を不規則に揺らしながら。 
“いやだいやだいやだいやだいやだアァァ!” 

 Kさんがやっとクルマに潜り込んだときには、 
“それ”がもし走ったなら、一瞬で追いつかれてしまうほどの 
近さだったそうです。 
ずっとエンジンかけっぱなしだったクルマをすぐにバックさせて、 
(このときも林に突っ込みそうになったり、大変だったらしい) 
事故るんじゃないかってスピードで逃げ帰ったそうです。 
いやだいやだいやだ・・・と、心の中でさけびつつ。 


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